最近、なかなか興味深いソフトウェアが開発されております。OBS studioとStreamlabsが引っ付いたその名も【Streamlabs OBS】!まだベータ版とはいえ、すでにOBS studioを使用中のユーザーにも新しく配信を始めたい方にもおすすめしたいソフトです。
Streamlabs OBSは、OBS studioのような配信ソフトとStreamlabsのような配信をサポートするサービスが一つにまとまったフリーソフトです。
先月のアップデートにおいてとあるバグが修正されたため、紹介してみようと思います。

【おすすめポイント】
  1. OBS studioから設定が引き継ぎ可能
    初回起動時、既にOBS studioなどを使用している場合には、自動的にシーンをインポートできます。
    slo_imp_obs
    ↑の画面でIMPORT FROM OBSをクリックするだけで、作成していたシーンを読み込むことができます!
  2. 配信の設定がとっても簡単に
    AUTO OPTIMIZER(自動最適化)が導入されているため、配信設定がほぼ自動化されています。
    slo_opt
    初回起動時に現れるこの画面でSTARTを押すだけで、通信速度やPCのスペックに合わせて配信サーバーや出力ビットレートなどを設定してくれます。とはいえ、何故か香港サーバーに接続されたので完璧ではないのかも?設定は基本的にOBS studioに準じているので、このブログでもたびたび紹介しているwikiが参考になります。
    なお、この自動設定は現在Twitchのみに対応しているようです。(英文ソース:Streamlabs OBS FAQ - Game optimized encoder settings
  3. Streamlabsとの連携
    配信ソフトにStreamlabsの機能が融合しているソフトなので、この連携機能は非常に重要。
    slo_new
    TwitchアカウントでStreamlabsを利用しているユーザーは左のボタンからどうぞ。もしStreamlabsを使ったことがない方は、先に登録することをおすすめします。(登録方法はこちら
    Twitchアカウントでログインした場合、↓のような画面になるのでユーザー名とパスワードを入力、reCAPTCHAをチェックしてログインしましょう。
    slo_login
    後述しますが、Streamlabsによるチャットやアラートの表示もこのソフト1つで管理できます。さらに、作成したシーンもStreamlabsアカウント上に保存できるため、急なPCの不具合でデータがぶっとんだ!という悲劇にも備えられます。
  4. 配信に必要な情報が一画面に
    配信中はLIVEタブに切り替えることで、配信中の画面だけでなくチャットや配信イベントの確認もできます。
    slo_live_exam
    色々なウィンドウを行ったり来たりする必要がないので、より集中して配信しやすくなります。

【今後に期待】

  1. 開発途上である
    ベータ版のため、まだまだ不具合が残っている可能性が高いです。実は、先月(2018年2月)の時点で試しにOBSからのシーンインポートを試したところ、すべてのソースが左上に移動してしまい、すべて位置をちまちまと直すハメになりました。。。が!2018年2月22日のバージョン0.8.11へのアップデートでバグが修正されたのです。ありがたや・・・!
    Discordでリアルタイムにバグ報告やサポート対応を行っており、正式版リリースに向けて意欲的に取り組んでいることがわかります。機能の提案も受け付けているため、英語に自信のある方はDiscordに参加してみてはいかがでしょうか!
  2. OBS studioで使えた詳細な「変換」機能が未実装
    これは前述の開発途上であることとも関連しますが、すべてのソースを計算して配置したい勢にはちょっぴり寂しい仕様。ただし、ソースの配置自体は従来のOBSに比べて視認性が向上しています。
    slo_edit_ruler
    このように、ソース配置時には画面の端からの距離がpx単位で表示されます。また、詳細な「変換」ウィンドウの実装も予定されているようなので、今後に期待!
    (「変換」機能についてはこまごまとこちらに書いています。長ったらしいので暇な時にどうぞ)

まだ日本語表記には対応していませんが、試しに使ってみて難しいと思ったら従来通りOBS studioに戻すこともできます。さらに詳しい使用法はこちらからどうぞ。